鴨肉に含まれている栄養素を紹介|選び方や保存方法もあわせて解説

鴨肉を食べるとどのような栄養をとれるのでしょうか。この記事では、含まれている栄養素、選び方、扱い方から保存方法、レシピまで鴨肉について幅広く紹介しています。栄養たっぷりのおいしい鴨肉料理を作ってみたい方は、ぜひご覧ください。

鴨肉に含まれている栄養素を紹介|選び方や保存方法もあわせて解説のイメージ

目次

  1. 1鴨肉にはどんな種類がある?
  2. 1ガチョウやアヒルとの違いは?
  3. 1鴨肉のカロリーと栄養素
  4. 1鴨肉はどのように料理する?
  5. 1鴨肉を使ったレシピ
  6. 1鴨肉の選び方や保存方法
  7. 1鴨肉でおいしく栄養を摂取しよう!

「鴨肉は栄養豊富なの?」
「おいしくて栄養もしっかり摂れる鴨肉の調理方法が知りたい」
このように鴨肉の栄養や調理方法に興味のある方はいませんか。


本記事では鴨肉の栄養面を中心に、食用として流通している鴨肉の種類、購入した後の下処理方法、おすすめの料理方法について解説しています。また、自宅で簡単に作れるレシピや購入する際に良いものを選ぶポイント、冷蔵や冷凍による保存の仕方も紹介しています。


記事を読んでおくと鴨肉の栄養や扱い方が分かり、上手に選んで調理できるようになるとともに、肉の旨味を楽しみながら栄養を摂れる新しい料理も覚えられるでしょう。


鴨肉の栄養について気になっている方、鴨肉を食材として取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

鴨肉にはどんな種類がある?

鴨肉は、日本で長い間食べられている食材です。歴史は古く、奈良時代の風土記に鴨汁の記録が残されています。現在、鴨肉として食べられているものにはいくつかの種類があり、名前の異なる鳥も含まれています。


まずは、現在食用として出回っている鴨肉について紹介していきましょう。

真鴨

真鴨は野生の鴨で、多くは越冬のために冬場になると日本へ飛来します。オスは緑色の頭部と黄色いくちばしを持ち、メスは全体が褐色です。


天然の真鴨の流通量は少なく、許可がなければ捕獲して食べることはできません。真鴨の肉は、深みのある赤い色をしていて食感は少し固めですが、濃厚な味を楽しめます。

合鴨

合鴨は野生の鴨とアヒルを交配して作られた鴨です。鴨肉とし販売されているもののほとんどを合鴨が占めていますが、その中にはアヒルも含まれています。


真鴨に比べて肉の赤身が薄く、身も柔らかでくさみがほとんどない合鴨は、家庭料理にも取り入れやすい食材です。

ガチョウやアヒルとの違いは?

体やくちばしの色が似ていますが、ガチョウはハイイロガン、アヒルは真鴨を家禽化した鳥です。


原種が異なるガチョウは一回り大きく、くちばし部分にコブがあるため、鴨とは見た目が少し異なります。真鴨を品種改良したアヒルは鴨の仲間ですが、長い距離空を飛んで移動することができません。

鴨肉のカロリーと栄養素

鴨肉は別名ビューティーミートと呼ばれるほど、身体に役立つさまざまな栄養が含まれています。


美容や健康を考えた場合、無視できないのがカロリーです。食事へ取り入れる前に、鴨肉のカロリーや注目したい栄養素とその効果をチェックしておきましょう。


出典・参照:食品成分データベース|文部科学省

成分名100gあたりの値
カロリー304kcal
たんぱく質14.2g
脂質29.0g
炭水化物0.1g
ビタミンB20.35mg
1.9mg

ビタミンB2

ビタミンB2は、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために必要なもので、リボフラビンとも呼ばれます。エネルギーの産生にも欠かせない大事な栄養素です。


推奨される摂取量は年代や性別によって違い、エネルギーの消費量が多いとその分たくさん必要になります。


出典・参照:ビタミンB2の働きと1日の摂取量|健康長寿ネット

不飽和脂肪酸

鴨肉の脂質には、植物や魚に含有されている不飽和脂肪酸のα‐リノレン酸、リノール酸などが多く含まれています。


人間の体内で合成されないこれらの不飽和脂肪酸は、必須脂肪酸とも呼ばれ、摂取すると、動脈硬化や血栓の予防、血圧やコレステロールの低下が期待できます。


出典・参照:不飽和脂肪酸 | 厚生労働省

鉄は身体に必要なミネラルの1つです。7割が赤血球と筋肉内のたんぱく質に存在し、残りは貯蔵鉄として蓄えられています。


不足すると、酸素の供給が不十分になって貧血を起こすおそれがあるほか、疲労や筋力低下の原因にもなります。月経中や妊娠、授乳期の女性は通常よりも多めの摂取が必要です。


出典・参照:鉄|厚生労働省

鴨肉はどのように料理する?

鴨肉は、クセがなくいろいろな料理へ利用できる便利な食材です。使う部位の特徴を活かせる調理法を選び、ポイントを押さえて調理すると、鴨肉の旨味を堪能できる栄養たっぷりの料理が作れます。


ここでは鴨肉の下処理の仕方適している料理を紹介していきます。

鴨肉の下処理方法

鴨肉のブロックは冷蔵庫から取り出して冷たいうちに不要な部分を処理しましょう。胸肉は、肉の筋や脂を取り除いてから皮や皮の下にある脂部分を確認し、残っている羽などをきれいに取って、皮に切り込みを入れます。


骨付きのもも肉を使う場合は、骨に沿うように包丁を入れて開き、不要な筋や脂を除きましょう。

おすすめの料理方法

胸肉は脂肪の甘みが口に広がる料理もも肉は深みのある味を活かせる料理に適しています。ももに比べてやわらかな胸肉は、表面を香ばしく焼くローストやスモークがおすすめです。


固めのもも肉は、低温の油でじっくり加熱調理するコンフィや煮込みなどにすると、おいしく食べられます。

鴨肉を使ったレシピ

鴨肉をおいしく食べながら含まれる栄養を取っていくと、健康や美容への効果も期待できます。丁寧に下処理した鴨肉を使って、鴨料理にチャレンジしてみましょう。ここでは鴨の栄養をしっかりとれる、家庭でも作りやすいレシピを紹介します。

鴨つくね鍋

鴨つくね鍋
お節用の鴨肉の切り落としと皮を使って鴨つくねを作り、鍋にしました。

フードプロセッサにかけた鴨肉と、生姜や玉ねぎなどの材料をよく混ぜたものをだし汁にすくい入れ、豆腐や野菜を入れて煮れば、ヘルシーな鴨つくね鍋ができあがります。


食べるときに、風味が良くなる柚子などを入れてみましょう。残ったスープに好みの麺を入れれば、余すことなく料理を楽しめます。

鴨のトマトソースニョッキ リンゴのアクセントで

鴨のトマトソースニョッキ リンゴのアクセントで
軽く煮込んだトマトソースは鴨の脂の甘味が絶品です 仕上げにリンゴのバターソテーをトッピングして更に甘さとさわやかさをプラスしました。

鴨肉とトマトソースをからめて食べる、ジャガイモのニョッキです。


鴨肉をじっくり炒め鴨の脂の甘みを活かして作ります。上にのせるリンゴのバターソテーで、料理にさわやかさがプラスされるでしょう。誕生日など特別な日にもぴったりの料理です。

鴨とねぎの甘辛煮

鴨とねぎの甘辛煮
「鴨がねぎを背負ってくる」といわれるほど相性のいい鴨とねぎ。 こっくりと甘辛味にさっと煮つけたら、ごはんにもお酒にも合う、美味しいおかずに♪ 鴨が硬くならないように短時間で仕上げます。

鴨肉と相性の良いネギを使って作る、ごはんのおかずにもおつまみにもなる1品です。鍋に鴨肉とネギを入れて軽く焼いた後、軽く煮るだけでできあがります。


肉の食感を保てるように短い時間で仕上げるのがコツです。かけそばにのせて鴨南蛮風にするなど、食べ方を工夫できます。

鴨肉の選び方や保存方法

鴨肉は1年中出回る鶏肉などと違って旬があり、選び方のポイントも少し違います。生のものを購入してすぐに食べない場合、保存にも気をつけなければなりません。


料理を作る前に、おいしい時期や、良い鴨肉の選び方保存方法についても知っておきましょう。

鴨肉はいつが旬?

鴨肉の旬は11月~3月頃の寒い時期です。渡り鳥である真鴨は、日本へ渡ったばかりの消耗しているときよりも、体力が戻った頃に脂がのるといわれています。


本格的な冬に入る12月頃から、鴨が北帰行の準備を始める前の1月頃まで、甘みのあるおいしい肉を食べられるでしょう。

おいしい鴨肉の選び方

生の鴨肉を購入するときは表面をよく見ましょう。赤身部分の色がくすんでいないか、皮にツヤや弾力があるか、毛が多く残っていないかチェックしたら、持ったときにずっしり感じるかも確かめます。


また、さまざまな部位が販売されている場合には、作る料理に合ったものを選ぶようにしましょう。

適切な保存方法

購入後は、すぐにパックから取り出してラップで包むか、保存用の袋に入れ空気を抜いて密封し、冷蔵庫で保存しましょう。


すぐに食べないときや余った鴨肉を長期保存したい場合には、冷凍庫で保存します。加熱処理してから、ラップや密封袋を使って1枚ずつ個別に包装し冷凍しましょう。

鴨肉でおいしく栄養を摂取しよう!

鴨肉は身体に役立ついろいろな栄養素が含まれている肉です。流通している一般的な鴨肉のカロリーはそれほど低くありませんが、多種多様な料理に利用でき、味や食感を楽しみながら栄養を摂取できます。


下処理は多少必要になりますが、豊富な栄養に注目し、上手に食卓へ取り入れていきましょう。

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