とこぶしとアワビの違いとは?おいしい食べ方や栄養素など紹介!

とこぶしという貝を知っていますか?とこぶしはアワビと似ており、食用としてもスーパーなどで売られているとこぶしですが、名前になじみがなかったり、どんな味の貝かわからないという人も多いのではないでしょうか?そこで今回の記事では、そんなとこぶしの魅力について紹介していきます。とこぶしの味や栄養、アワビとの違いの他におすすめのおいしい食べ方なども紹介しているので、とこぶしを購入する際の参考にしてください。

とこぶしとアワビの違いとは?おいしい食べ方や栄養素など紹介!のイメージ

目次

  1. 1とこぶしについて
  2. 2アワビについて
  3. 3とこぶしとアワビの違いはまだある
  4. 4とこぶしの栄養成分
  5. 5アワビの栄養成分
  6. 6とこぶしの魅力を活かしたおすすめ食べ方
  7. 7とこぶしは小さくても旨味と栄養が詰まった魅力的な貝!

とこぶしについて

とこぶしとは?

最初はとこぶしについて、味や食感、生息地や旬の時期などとこぶしの魅力について紹介していきます。とこぶしとはアワビと同じ1枚貝の仲間で見た目はアワビとほとんど変わりません。とこぶしという貝を知らない人が見てしまうと小さいアワビと思ってしまうくらい似ています。とこぶしには別名もあり、移動速度が流れるように速いことからナガレコと呼ばれていることもあります。

生息地や旬の時期は?

続いてはとこぶしの生息地や旬の時期について見てみましょう。とこぶしは海水生で北海道南部~九州、台湾などの潮間帯の岩礁域に生息しています。とこぶしは日本全国に生息しているため、どの地域でも気軽に食べることが可能です。とこぶしの旬の時期は春ごろから初夏となっています。

味や食感は?

最後にとこぶしの味や食感について紹介していきます。とこぶしの味や食感はは固くてコリコリとしたアワビとは違い、柔らかい食感が魅力です。ただし、とこぶしは加熱しすぎると食感が硬くなってしまうので注意しましょう。

アワビについて

アワビとは?

では、とこぶしと似ているアワビはどんな貝なのでしょうか?続いてはアワビの生息地や旬の時期、味や食感について詳しく紹介していきます。アワビと聞けば高級食材というイメージの人が多いのではないでしょうか?アワビは漁獲量が年々減っているのに対し、消費量が増えているため、高級食材として多くの高級鮨店などで提供されています。

生息地や旬の時期は?

次はアワビの生息地や旬の時期について紹介していきます。アワビにはエゾアワビや黒アワビなど種類によって生息地が異なりますが、北海道から九州まで全国で獲ることが可能です。アワビは昼間には岩の下や岩と岩隙間、昆布など根本周辺に生息しており、見つけるのが非常に難しい貝となっています。アワビは夏の季語にもなっており、旬は夏です。

味や食感は?

最後にアワビの味や食感について見ていきましょう。アワビは食感が柔らかいとこぶしとは違い、固くてコリコリとした食感が特徴的です。また、味も甘みが強めとなっているのがアワビの特徴といえるでしょう。とこぶしとアワビにはそれぞれのおいしい部分があるため、アワビよりもとこぶしの方が好みという人も多いです。

とこぶしとアワビの違いはまだある

貝殻の穴の数

とこぶしとアワビの特徴や生息地、味や食感について紹介してきましたが、とこぶしとアワビには違いが多く存在しています。まずは、貝殻の穴の数です。とこぶしとアワビの形はほぼ同じですが、とこぶしの貝殻の穴の数は6個~8個、それに対してアワビの貝殻の穴の数は4個~5個となっています。とこぶしとアワビの違いを見た目で判断する場合は、貝殻の穴の数を見てみましょう。

大きさ

とこびしとアワビは大きさにも違いがあります。とこぶしはアワビと比べて、ひとまわり以上小さいのも特徴的です。とこぶしとアワビを見分ける際には大きさに注目するようにして、それでもわからない場合は貝殻の穴の数を数えるようにしましょう。

栄養成分

とこぶしとアワビには栄養成分の違いも存在します。とこぶしとアワビは両方とも高たんぱく質で低カロリーなのが特徴です。そのほかにとこぶしには鉄分やリン、亜鉛、銅などの豊富なミネラル成分が含まれています。一方アワビには、グルタミン酸などのうまみ成分を含む、アミノ酸やロイシンやリジンなどの必須アミノ酸が豊富に含まれています。

値段や美味しいのはどっち?

最後にとこぶしとアワビの値段の違いについて見てみましょう。アワビほどではないですが、とこぶしも高級食材と呼ばれています。ただし、とこぶしはアワビと比べると価格、流通量ともに手に入れやすい食材です。そのため、値段はアワビの方が高いといえるでしょう。

とこぶしとアワビはどっちがおいしいの?という疑問を持つ人も多いのですが、とこぶしとアワビの味に違いはほとんどなく、食感も人の好みになってしまうので、どちらの方がおいしいとは一概にはいえません。

とこぶしの栄養成分

ベタイン

続いてはとこぶしに含まれてい栄養成分について紹介していきます。とこぶしにはベタインという栄養成分が含まれており、ベタインは植物や海産物に多く含まれています。医薬品や化粧水などにも利用されている栄養成分です。また、ベタインは甘味成分でもあり、肝機能を高め、肝臓に脂肪がつくことを防ぐ効果も期待できます。

ビタミンB12

とこぶしにはビタミンB12も含まれています。ビタミン12は葉酸と共に赤血球の形成に関与しており、悪性貧血を防ぐ効果が期待されます。ビタミンB12は不足してしまうと赤血球が減ったり、異常に大きな赤血球ができてしまう恐れもあるので、偏食で不足気味の人はとこぶしでビタミンB12を補ってみてはどうでしょうか?

アラキドン酸

とこぶしには、不飽和脂肪酸の1つでもあるアラキドン酸も含まれています。アラキドン酸は脳や肝臓、皮膚など体の全体を構成する上で重要な成分となっています。アラキドン酸は従来より脳の神経細胞に関与しており、神経細胞の生成が減少すると学習能力、記憶力の低下、精神疾患の発症などに影響されるといわれています。

タウリン

とこぶしに含まれているタウリンは、生体内で遊離した状態で存在する含硫アミノ酸化合物の1つです。栄養ドリンクの主成分として使われることもあり、肝臓の働きを活発にする効能があります。また、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果も期待できます。

アワビの栄養成分

タウリン

続いてはアワビに含まれている栄養成分について紹介していきます。アワビにはとこぶしにも含まれているタウリンが含まれています。タウリンは血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果の他、高血圧を下げる効果や、肝臓の解毒能力を強化し、アルコール障害にも効果的といわれています。

コラーゲン

そしてアワビには美容にもうれしいコラーゲンが豊富に含まれています。肌を形成する栄養素の1つとしても重要なコラーゲンは年齢を重ねれば重ねるほど減少していきます。そのため、減少したコラーゲンは食材などで補充して年齢を重ねてもきれいな肌を維持するようにしましょう。

セレン

アワビにはセレンと呼ばれている栄養成分も含まれています。セレンは海藻類、魚介類、肉類、卵黄など様々な食材に含まれています。セレンは生体内で酵素やたんぱく質の一部を構成しており、抗酸化反応において非常に重要な役割をはたしています。

アルギニン

最後に紹介するアワビに含まれている栄養成分はアルギニンです。アルギニンは天然に存在するアミノ酸の1つで、コラーゲンと同様年齢を重ねると共に減少していき、大人の人にも摂取することをおすすめします。アルギニンは成長ホルモンの合成を促進する効果や免疫力向上、疲労回復などの効果が期待できます。

とこぶしの魅力を活かしたおすすめ食べ方

とこぶしのうま煮

とこぶしの魅力について紹介してきましたが、最後にとこぶしを使ったおすすめのおいしい食べ方について紹介していきます。最初に紹介するとこぶしのおすすめのおいしい食べ方は「うま煮」です。うま煮とは一般的に、肉や野菜を甘辛く似た煮物料理で砂糖とみりんにお酒や醤油を加えて味付けしたうま煮は、素朴な味わいを楽しむことができる料理です。

炊き込みご飯

次に紹介するとこぶしのおすすめのおいしい食べ方は「炊き込みご飯」です。様々な食材と一緒にご飯を炊き込む料理となっており、とこぶしと似ている食材のアワビの炊き込みご飯も非常においしいです。味がアワビと似ているため、とこぶしも炊き込みご飯にすることでとこぶしの魅力の1つでもある旨味と食感を思う存分に楽しむことができます。

とこぶしの雲丹味噌

最後に紹介するとこぶしのおすすめのおいしい食べ方は「雲丹味噌」です。雲丹味噌とはウニと味噌を合わせたもので、味噌にたっぷりのウニを使用しているため、ウニの贅沢な甘さとコクを同時に味わうことが可能です。とこぶしにかけて食べるのもおすすめですが、お酒のつまみや、ご飯に乗せても非常においしいです。

とこぶしは小さくても旨味と栄養が詰まった魅力的な貝!

とこぶしの特徴や魅力、アワビとの違いについて紹介してきましたが、どうだったでしょうか?とこぶしはアワビとほとんど変わらないが、値段も安く、アワビよりも手軽に手に入れることができる食材です。調理方法も豊富で、レシピも多く存在しているのでぜひ、とこぶしを購入した場合は様々な調理に挑戦してみてはどうでしょうか?

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