芽茶とは日本茶の品種!特徴や美味しい淹れ方・安価な理由など

芽茶という日本茶を知っているでしょうか?高級茶葉を加工する過程で作られる芽茶は、ランクが低く安価で購入できるお茶です。しかしその味わいは力強く、高級なお茶に引けを取らない美味しさが楽しめます。ここでは芽茶の特徴や美味しいお茶の淹れ方などを詳しく紹介します。芽茶が安価な理由といった豆知識についても調査しています。知る人ぞ知るお茶と言われる芽茶の魅力に迫りましょう。

芽茶とは日本茶の品種!特徴や美味しい淹れ方・安価な理由などのイメージ

目次

  1. 1芽茶について見ていこう!
  2. 2芽茶の特徴
  3. 3芽茶の美味しい淹れ方
  4. 4芽茶が安価な理由や豆知識
  5. 5芽茶は実はリーズナブルで高級茶の味わいのするお茶!

芽茶について見ていこう!

芽茶(めちゃ)という日本茶の品種を知っていますか?それほど認知度が高くない芽茶ですが、旨みの強い美味しいお茶が入れられると密かに人気があります。ここでは、芽茶の特徴や茶葉を使った美味しいお茶の淹れ方を詳しく紹介します。実は芽茶はお茶のランクが低く、安価に取引されている茶葉です。高級なお茶との違いや安価な理由についても迫ります。

芽茶とは?

芽茶は、生の茶葉を乾燥させて「ふるい」にかける際、穴から落ちた若い茶葉の先端柔らかい葉を集めて作ったお茶のことを言います。日本茶の一種である芽茶ですが、作られる量は普通のお茶から約1%ほどしか取れない希少な茶葉です。高級なお茶に負けないほどの美味しい味わいが楽しめる芽茶は、知る人ぞ知るお茶と言えるでしょう。

茶葉の見た目や色は?

芽茶は、茶葉の見た目にある特徴があります。それが丸くてコロンとした形状をしているということです。これには柔らかい茶葉には水分が多く、乾燥されることでくるんと丸まりやすくなるのが理由に挙げられます。普通の茶葉と芽茶の一番の違いはこの形状にあると言えるでしょう。ちなみに芽茶は、丸みが強いものほど品質が高いと言われています。

芽茶は、お茶を入れるときにも個性的な特徴があります。水色は濃い緑色をしており、深みのある旨み、渋み、苦みどれもがはっきりしています。また、茶葉が開ききるまで2回、3回と繰り返しお茶を味わうことができるのも特徴と言えます。もともと芽茶は味が濃いため、蒸らし時間を長くすると色や味が濃くなりすぎることがあります。

出物の中でも一番貴重

茶葉の種類には、「本茶」「出物」の2種類があります。煎茶や玉露の茶葉の中心を使用して作るのが本茶で、茶葉の仕上げ工程で省かれる小さな茶葉が出物にあたります。出物の中には芽茶を始め、「茎茶」「粉茶」「ひげ茶(はねだし茶)」などがあり、その中でも芽茶は一番貴重で美味しいお茶として有名です。

芽茶の特徴

続いて芽茶の特徴について詳しく見ていきましょう。高級なお茶に引けを取らない芽茶ですが、実はランクが低く安価に取引されているお茶です。それは一体なぜなのでしょうか?気になる理由や芽茶の味わい、カフェイン量についても調査しました。

煎茶や玉露の副産物

出物の芽茶は、煎茶や玉露を作る工程で出た副産物の集まりです。仕上げの作業でふるいから落ちた茶葉の先端をかき集めてつくられており、旨みが濃いという特徴があります。旨みの力強さは、芽茶が一番茶や二番茶から選別されるというのが大きな理由と言えます。出物とは言え高級茶の原料から作られる芽茶の魅力には、はかり知れないものがあるようです。

高級なお茶に劣らない濃厚な味

煎茶や玉露の出物である芽茶は、安価で手に入るにも関わらずランクの高級なお茶に劣らない濃厚な味わいが楽しめます。その味の力強さから、特に男性が好むお茶として人気があるようです。芽茶を入れる際、お湯の温度の違いによって引き出される味わいが異なるのも魅力と言えます。好みの淹れ方を見つけて、香りや味を楽しむのも良いでしょう。

ランクが低く見られているので安価

ランクが高級なお茶と言うのは美味しいお茶が抽出できるだけでなく、葉の美しい見た目も重視されています。例えば高級煎茶は、茶葉が細長く光沢のある針のような見た目が特徴です。また高級玉露は暗い深緑色でとがった針のような形をしており、茶葉の大きさも揃っています。お茶の種類によっても見た目が異なり、それぞれ選ばれたものだけが高ランクのお茶として出荷されます。

一方、芽茶は茶葉が小さくコロンとした丸みを帯びています。そのため、芽茶はランクが低く安価で取引されているのです。見た目にさえこだわらなければ、芽茶はお茶好きに最適な茶葉です。まだまだ美味しさが知られていないお茶なので、今こそ買い時と言えるのではないでしょうか?

カフェインを多く含む

日本茶にはコーヒーと同様、カフェインが含まれています。実はカフェインは若い芽に多く含まれているため、若芽を摘んで作る芽茶には、より多量のカフェインが含まれていると言えます。よって頭をすっきりさせたいときや集中したいときに芽茶を飲むと、カフェインの効果が期待できるでしょう。

メーカーやの栽培方法によって芽茶のカフェイン量は異なるため、一概にどれくらいの量が含まれていると数字で表すことはできません。しかし、妊娠中や授乳中の方、子供は芽茶を飲むのを避けた方が良いでしょう。

芽茶の美味しい淹れ方

続いて芽茶の美味しい淹れ方について見ていきましょう。芽茶は、もとの原料となる茶葉が煎茶であったり玉露であったりと、茶葉の種類の違いでお茶の淹れ方も異なります。ここでは、煎茶の芽茶を使った淹れ方を紹介します。玉露の芽茶も、通常の玉露の淹れ方よりも煎茶の淹れ方の方が美味しいお茶を抽出することができるようです。まず芽茶が手に入ったら、煎茶の淹れ方を参考に味わってみることをおすすめします。

分量

煎茶の芽茶を使う場合、1人分の湯量が70ml茶葉の量が2gとなります。大体ティースプーン1杯が約2gなので、覚えておくと良いでしょう。お湯は沸騰直前(90℃)のものを用意します。あとは急須と湯のみ茶碗を用意すればOKです。

淹れ方

  1. まず急須に沸騰直前のお湯を入れて温めます。そして急須のお湯を湯のみ茶碗に7分目まで注ぎます。急須に余ったお湯は捨てましょう。
  2. 温かくなった急須に芽茶の茶葉を入れ、茶碗のお湯を上から注ぎます。そのままフタをして40~60秒待ちます。フタを触って温もりを感じたらお茶を入れるタイミングです。
  3. 茶碗に入れる前に急須のフタを開け、茶葉が開いているか確認します。茶碗に最後の1滴まで絞り切るようにお茶を注ぎます。茶葉が開いているので、2煎目を入れる際は抽出時間を短くしましょう。

ポイント

芽茶の淹れ方の一番のポイントがお湯の温度です。煎茶が最も美味しくなるのが70℃と言われています。そのため、90℃のお湯を急須に入れて茶碗に移すことにより最適な温度に変化させています。この作業は茶器を温めるという意味合いもあります。90℃のお湯を使う際は、沸騰させたヤカンのお湯をポットやボウルに移すことで簡単に準備することができます。

お湯の温度が高温か低温かでも異なる味わいが楽しめます。煎茶は80~90℃のお湯を使うと渋みが増して濃いお茶になります。逆に50~60℃のお湯を使うと渋みが減って甘みが増します。お湯の温度が低い場合は抽出時間を多めにとると、茶葉が開いて美味しいお茶が入れられるでしょう。

芽茶が安価な理由や豆知識

最後に、芽茶が安価な理由などの豆知識を総まとめしてみましょう。今はまだ認知度の低い芽茶ですが、味や香りなどは高級なお茶に劣らないほどの魅力があります。芽茶についての知識を深め、低価格で美味しいお茶を楽しみましょう。

見た目が良くないから

芽茶はコロンとした丸い形状が特徴のお茶です。茶葉が小さいため、見た目が重視される高級茶とは異なりランクが低く安価で取引されています。しかし煎茶や玉露を作る過程で出た出物なので、高級茶に負けず劣らずの深い力強さと旨みを持っています。苦味や渋みなどもしっかりしており、何度でもお茶を楽しむことが可能です。

お寿司屋さんで使われる

力強い味わいの芽茶は、魚の臭みを消してくれることからお寿司とも非常に相性の良いお茶です。お寿司屋さんでは、水色が濃く旨みの強いお茶が好まれます。そのため渋みや味のしっかりした芽茶は、臭み消し以外にもお寿司と相性抜群のお茶と言えるようです。

芽茶のファンも少なくない

日本茶が好きな人の中には、芽茶のファンも少なくありません。苦味、渋み、旨み全てがはっきりしている芽茶は、お茶好きが選ぶお茶とも言われています。緑茶好きにはまさにうってつけのお茶なのです。

芽茶は実はリーズナブルで高級茶の味わいのするお茶!

芽茶と一言で言っても、煎茶の芽茶や玉露の芽茶など種類によっても味が異なります。お湯の温度の違いでも渋みや甘みが違うため、何度か試して好みの味を見つけると良いでしょう。まだまだ知っている人が少ない今こそ、安価な芽茶の楽しみどきです。是非、芽茶を手に入れて美味しいお茶を味わいましょう。

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