干し柿にカビが生えたら?見分け方や取り方・焼酎を使った防止方法も!

干し柿にカビが生えたときに全部捨ててしまうのか、それとも食べる方法があるのか気になる方が多いようです。今回は、保存方法に優れている干し柿にカビが生えてしまった際、食べられるものと処分するものがあるので、その見分け方やカビの取り方を中心に紹介していきます。焼酎やアルコールを使ったカビの防止方法など、知られていない知識もまとめました。

干し柿にカビが生えたら?見分け方や取り方・焼酎を使った防止方法も!のイメージ

目次

  1. 1干し柿にカビが生えたら食べられる?
  2. 2干し柿に生えるカビ
  3. 3干し柿を作る際のカビ防止方法
  4. 4干し柿にカビがついたときの取り方と対処法
  5. 5干し柿にカビが生えにくい保存方法
  6. 6干し柿のカビが生えにくい干し方を覚えよう!

干し柿にカビが生えたら食べられる?

保存に優れている干し柿ですが、干し方が悪かったりするとカビが生えることがあります。この記事では、干し柿にカビがついてしまった際の見分け方や対処法について、干し柿に生えるカビの色や種類、カビが干し柿についても食べられる状態の見分け方などを解説していきます。難しそうなカビの防止・保存方法について、またカビの取り除き方も紹介していきます。

干し柿とは?

干し柿とは渋柿の皮をむいて天日干ししたものになります。日光に当てることになり干し柿の中のタンニンという成分に甘味がでて、逆に渋みがとれるため下記の外側は枯れているような見た目ですが、中身は完熟でしっとりした下記の甘味を楽しめます。干し柿の発祥は鎌倉時代後期となります。保存方法に優れているため、農家などでは好んで作くられました。

干し柿の作り方

まず干し柿の作り方で重要なのは時期になります。熱い時期などはしっかりと外が渇く前に完熟したりカビが生えたり、干し柿にならずに発酵カキになることがあります。気温でいうと10度以下で風通しが良い時期といなるので、エリアによりますが一般的には冬場が一番干し柿作りに適しています。しかし寒い季節の冬といっても甘や雪など水分を含む場合はカビの原因となります。

干し柿の具体的な作り方です。渋柿の皮をむいた後にアルコールや焼酎で消毒をして、風通しが良い場所に吊るして干します。干し柿が食べられるようになるまでの期間は、干してからおおよそ1か月程度となります。干し柿がジュクジュクしたほうが好きな方は、おおよそ14日から20日程度でもカビが生えてないか確認して食べることが可能です。

カビとはどんなもの?

干し柿は渋柿を干すので柿の表面がシワシワになり粉吹いたり、黒ずんだりします。またそれの中にも白カビや緑色をしたカビや青い色のカビのようなものがありますが、実際はどこまでがカビでどこからがカビではないのか、見分ける力が必要です。なぜならほとんどの場合、干し柿は白い粉を吹きところどこ黒くなったりしていますのでカビの見分け方は自分で作る場合は知っておきましょう。

カビのついた干し柿の見分け方

干し柿はやはり干すので黒ずんだり、白い粉が吹いたり、青色の点々だったりとついてくることがあります。そういったものは干し柿は干すので普通についてくるのですが、カビと干し柿の完熟する工程で自然についてカビでないものがあります。干し柿の表面についているカビかカビではないかの見分け方は、それらの斑点が青色や緑色になったものはカビと判断して良いでしょう。

また干し柿のカビの見分け方の中でも、ちょっと難しいのは白いカビです。干し柿は干すと白っぽい粉が表面に出てきます。これはもちろん白カビではなく糖分ですのでそのまま食べることが出来ます。もしも干し柿を作る工程で雨や雪などに濡れてしまったり、湿気が多すぎると白カビが発生します。そういった状態があった場合は白カビとみなしていいでしょう。

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干し柿に生えるカビ

干し柿のカビの色

干し柿は渋柿を干して乾燥させる工程の中で、干し柿が黒ずんだり白く粉を吹いたり、緑色や青色の斑点が出来ることがあります。すべての変色を干し柿のカビであるという見分け方をすると、すべてが食べられる状態ではありません。干し柿のカビの色で覚えておくことは「白カビ」「青カビ」「緑カビ」の3種類があることです。このカビは場合によっては取り方次第ではカビが生えても食べれあれることもあります。

白い粉はカビではないかも?

干し柿には多くの場合白い粉のようなものが吹いています。その白い粉はカビか干すことで干し柿の表面に出てきた糖分になりますので見分け方に注意が必要です。正しい作り方でカビ防止をしっかりとした対処を取っている場合は、カビでなく糖分です。干し柿がしっかりと乾燥している場合は、糖分である場合がほとんどです。

干し柿が黒くなったらカビ?

干し柿を自分で作る場合には市販の干し柿と違って、干し柿の表面が黒くなるような事があります。黒くなった干し柿はカビではないかと心配してしまいますが、これは干し柿を作る工程で干し柿のもみ込み不足により起こる症状となります。ただ渋柿を干すだけでは柿が萎んで固くなり黒くなることになります。

干し柿が黒くなるのを防止する対処法は、干し柿を吊るして2週間ほどしたら、しっかりと身をもみほぐして柿の実の組織を分解する必要があります。柿が完成するまでに1か月ほど風通しが良い環境に吊るしておく必要がありますが、固いようであれば期間を1週間ほどあけてさらに揉み込むことで、市販の干し柿のように黒ずみがなくなりますのでカビではありません。

干し柿のカビを食べてしまったらどうなる?

干し柿についているカビを誤ってしまって食べてしまった場合の対処法は、命に係わる重篤なものは報告はされてはいませんが、カビを体内に入れているので腹痛や下痢などの症状がおこることが多いようです。ほとんど干し柿についているカビは胃酸で溶けて防止されるようです。

少しのカビなら取り除いて食べられる

干し柿にカビが出来てしまった際のカビの取り方は、少しであれば実はアルコール度数が高い焼酎やウォッカなどを、布やキッチンペーパーに含ませてふくことで食べられることが出来ます。もしくは同じくアルコール度数が高いウォッカやウイスキーなどを霧吹きで干し柿に吹き付けて、しっかりと殺菌して再び1日干す対処法でのカビの取り方も有効です。

白カビはどうしても水分が多く発生したものなので、残念ながら上記の取り方では食べられる状態ではありません。白カビが出来た場合は、アルコールや焼酎などで殺菌ができないので取るのはあきらめて破棄しましょう。

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干し柿を作る際のカビ防止方法

柿同士を離して干す

干し柿を作る際にカビを防止する干し方で、まずは一番重要なのは柿同士をしっかりと離して干すことです。干し柿を重なるように干すと、風通しが悪くカビの水分が残ってしまい多くの場合はカビの原因となり、干し柿の食べられる量が減ってしまいます。干し柿のちょっとした干し方でカビ防止につながるので、吊るし方に注意しましょう。
 

雨にあたるとカビが生えやすい

干し柿を作る場合には、雨や雪にあたると湿気が含まれ白カビなどの原因となります。干し柿が食べられる状態になるまでは、渋柿を干してからおおよそ一か月程度となります。干し柿を干している間ずっと天気が良いのであれば問題ないのですが、雨が降った際は素早く室内へ移動させる保存方法が必要です。とくに干し柿完成まではカビを防止するために水などに当たらない保存方法を心掛けましょう。

どこに干せばいい?

カビを防止して美味しい干し柿を作るための上手な保存方法は、風通しが良く直射日光が当たらない場所に干すことです。もちろん雨や雪などが降った場合はすぐに、室内に入れるか雨や雪がかからないところへ保存方法切り替える必要があります。また直射日光が当たりすぎるとカビではなく、干し柿が干からびてしまうので注意しましょう。

適正気温はどれくらい?

干し柿が美味しく仕上がる適正気温は10度前後と言われています。そのため日本で干し柿を上手に作るのであれば、10度前後の気温になる秋から冬の時期に作るのがおすすめと言えます。そうすることでカビの防止も出来、初めて干し柿を作る場合も比較的失敗が少なくなります。
 

干す前に熱湯にくぐらせて焼酎に漬け込む

干し柿のカビ防止のコツは、干す前に熱湯に一度くぐらせた後にアルコール度数が高い焼酎やウォッカなどで殺菌することです。焼酎などのアルコールには殺菌作用があるのでこの工程を実施することでカビ防止する可能性が非常に高まります。焼酎以外のアルコールを選択する場合は35度以上のアルコール度数が高いものを選びましょう。
 

焼酎を入れたスプレーを吹きかける

アルコール度数が高い焼酎を使い、柿を水にくぐらせた後に焼酎やアルコールを霧吹きなどにかけてスプレーするのもおすすめのカビ防止法となります。カビ防止の焼酎は「芋焼酎」「米焼酎」「麦焼酎」「そば焼酎」となりますが、香りが付くのでクセがないものを選ぶのであれば米焼酎がおすすめです。アルコールで殺菌するのが目的なので焼酎以外でも大丈夫です。

直射日光を避ける

干し柿を干す際に水気がなく風通しが良い場所に干す保存方法は必須ですが、直射日光が当たりすぎる場所もNGです。直射日光に柿を浴びせることで殺菌作用がありカビ防止に確かに良いのですが、柿の実から水分がなくなりすぎて干し柿の仕上がりが黒く萎んでしまし食べられる状態でなくなります。1か月かけて作る干し柿は保存方法に注意しましょう。
 

柿を揉む手はアルコール消毒で清潔に

干し柿を作る際に美味しく食べらえる状態にするためには、干してから2週間程度で柿の実を手で揉み込む作業が必要となります。この作業を行うことで柿の実の組織を壊し、外はしっとり乾燥していのに中身は完熟した柿を楽しむことが可能です。しかし手で揉み込む場合に、手がカビの原因となる殺菌が付いているので、しっかりとアルコールで除菌してからも見込みましょう。
 

干し柿にカビがついたときの取り方と対処法

用意するもの

カビを取るために用意するものを紹介します。一つ目は殺菌のためのアルコールである焼酎やホワイトリカーです。二つ目はアルコールで取り方を実施する際のキッチンペーパーやウエスのような綺麗で柔らかい使い捨ての布になります。

手順①アルコール消毒した清潔な手で洗う

干し柿についてしまったカビの取り方でまず初めに行うことは、手をしっかりとアルコールで除菌することです。この作業を行わないと、手についている細菌が干し柿の他の部分へカビが繁殖してしまう原因となります。せっかくのカビの取りが無駄になってしまいます。

手順②ホワイトリカーでカビを落とす

ホワイトリカーを使った干し柿についているカビの取り方は、対処法としては一般的ですので覚えておきましょう。まずはキッチンペーパーなどにホワイトリカーで濡らして、ゆっくりと干し柿のカビを拭き落とします。その際にあまり力を入れすぎると中身の完熟部分が出てくるので注意しましょう。

手順③ホワイトリカーをスプレーする

干し柿を作る工程でカビが少し出た際のカビの取り方は、ホワイトリカーを霧吹きにいれて定期的にスプレーするだけの対処法でも簡単にカビ対策ができてしまします。また干し柿にカビができていなくても、定期的に干し柿にホワイトリカーをスプレーしておくことで、余計なカビが出てこないので非常におすすめのカビ対策となります。
 

アルコール度数35度の焼酎で代用

自宅にホワイトリカーが無い場合のカビの取り方ですが、殺菌が目的なのでアルコール度数が高い焼酎でも代用することが可能です。もしくはウォッカやウィスキーでもカビ取りができます。焼酎であればとくに芋や麦、米焼酎、そば焼酎など種類は問ませんが、アルコール度数がなるべく高いものを利用しましょう。

カビが深いものは潔く捨てる

干し柿にカビがついたものでも、カビが深く入り込んでいるものはホワイトリカーや焼酎などのアルコールを使った上記の対処法では対応できません。もったいないですが、干し柿のカビが深い場合は潔く処分しましょう。次回から干し柿を作る際の注意点や保存方法を守り、定期的にホワイトリカーなどをスプレーすることをおすすめします。
 

干し柿にカビが生えにくい保存方法

常温保存の場合

干し柿を作った後の常温での保存方法は、水分が抜けていくと干からびていくだけなので、ほどよい感じに干し柿が出来上がった後は、紙袋やキッチンペーパーなどでしっかりと1個づつ包んで、直射日光が当たらい風通しが良い場所に保存しましょう。逆に湿気が多すぎると干し柿にカビが生えますので注意しましょう。賞味期限は常温保存の場合は3日程度です。

冷蔵保存の場合

干し柿の冷蔵保存方法も常温保存と同じく水分が抜けていき乾燥してしまうので、ビニール袋やジップロックにいれるか、サランラップに1個づつ包んで冷蔵保存しましょう。その際に匂いがキツイ生魚や生肉などの近くに一緒に保存すると匂いが干し柿に移るので注意が必要です。また脱臭素材と一緒に干し柿を冷蔵庫に保存すると匂いが移りにくくなります。賞味期限は1週間です。

冷凍保存と解凍方法

干し柿の冷凍保存はラップに包み、フリーザーパックに入れますが空気が入り込まないようにしましょう。冷凍した干し柿の解凍方法は、冷凍庫から干し柿を出して常温で自然解凍するか、1日前に冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍します。冷凍の場合の干し柿の賞味期限は一か月半から半年です。
 

なるべく早く食べ切ろう

干し柿は1週間程度で早めに食べてしまうのであれば、常温保存か冷蔵保存で十分です。干し柿を多く作りすぎてしまった場合は冷凍保存がおすすめですが、やはり鮮度は落ちてしまいますので、作った干し柿はなるべく早く食べてしまうよう、容量を考えて作るのもおすすめです。

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干し柿のカビが生えにくい干し方を覚えよう!

干し柿にカビが生えた場合の見分け方や、カビの取り方から焼酎を使ったカビ防止法について、詳しく解説させて頂きましたが如何だったでしょうか?干し柿は作ったがカビが大量に発生してしまったとならないように、干し柿の適切な保存方法や作り方をマスターして、美味しい干し柿を楽しみましょう。

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